「余命3ヶ月」のウソ 近藤誠著

◇患者本人に余命宣告をするようになったのは、いつからどういう理由によってだったのか。ふとそんな疑問が沸き起こってきました。

◇近藤氏によれば、余命宣告が、その後の高額な治療を承諾させる、いわば脅しのような働きをしているということです。確かに治療が結果的に失敗した事例をいくつも読んでいるうちに、医療現場に対する不信感を募らせることになるかもしれません。

◇しかし、どの治療がベストなのかということについては、結局患者本人が何を信じるかの問題だと感じます。近藤氏を信じるのも一つですし、自分がかかっている医師を信じ、強い薬の副作用に負けずに治療を続けていくというのも選択です。

◇余命宣告をされるという極限状態にあって、そのようなことを自ら選択するというのは想像するだけで耐え難いと感じます。私なら余命宣告などされたくないですが、それは許されないことなのでしょうか。

◇この本の内容の真偽ということよりも、生きるということのコンセプトをこそ考えさせられます。

 

North Koreaからの逃亡 TED Talkより

◇北朝鮮のミサイル発射準備に関するニュースがこのところ連日報道されています。CNNが報じる兵士のこの表情には本当にぞっとします。

◇一方、TED Talkで祖国へのアンビバレントな思いを語る北朝鮮の女性からは、先ほどの兵士とは全く異なる人間性を感じます。

◇正義漢ぶるつもりはありませんが、独裁国家が自爆テロを起こす前に、内側の人々がそこから逃れられるようにサポートするにはどうすればよいのでしょうかね。

バンコク出張で見た景色

◇バンコクに出張してきました。タイを訪れるのはこれで4回目です。気持ちの上で「慣れ」があったためでしょうか、公共交通機関をしっかり調べず、タクシーに依存しすぎて失敗しました。英語が通じず土地勘のない運転手だとどうにもならないということ、また、雨が降った後の交通渋滞は本当にひどいということを今回は痛感しました。1)トゥクトゥクを利用する、2)電車を利用する、3)Simフリーの携帯電話を購入する、この3点が反省点です。

◇ローミングサービスは、使い慣れている携帯がそのまま利用できるという点では便利ですが、やはり高いですから、Simフリーの携帯を持っておくべきでしょうね。携帯が安いバンコクで今回買わないでしまったことは少し後悔しています。

◇逆に楽しかったことは、「食」です。例えば、とある屋台のこのカレー・・・。

日本円で150円くらいです。このカレーはいわゆるタイカレーとは違うのですが、私がシンガポールに住んでいたころによく食べていたインドネシア風カレーに味がそっくりで、涙が出るほどうれしかったです。日本にあるアジアンフードのお店でこういったメニュー出してくれるところがあれば、本当にうれしいのですが・・・。どなたか知っていたらぜひコメントをください。

 

◇現地で暮らしている友人にも会ってきました。プール、ジム付きの部屋で悠悠自適だそうです。日本食でないと耐えられないという人は、食費がかさむでしょうが、タイの屋台最高!と思える人であれば、安い費用でそれなりに楽しく生活できそうです。少なくとも私は心を動かされました。10年後にはリタイアしたいなあと。

◇そんな彼との豪華なディナーがこちら。

この後の追加注文までは写真には撮っていませんが、二人でたらふく食べて、金額はたぶん800円くらいだったのではないでしょうか(あまりに安くて覚えていません)。現地でお世話になる友人の分は、当然私が払ったのですが、彼のセリフは「散財させて済みません」でした。

 

 

 

IB Japanese 最終試験対策

◇ 国際バカロレアの2013年度最終試験が近づいてきました。Diploma Programを進めている生徒さんは、これまでにも増して課題をこなすのに忙しい日々を過ごしているのでしょうか。私が担当しているIB Japanese Aの生徒たちも、そろそろ IOCやIOPを終え、最終試験に向けて準備を開始しつつあります。

◇今年は担当している受講生が多いので、スカイプではなく、他のプログラムを利用してオンラインでの一斉授業を行う予定です。ここしばらく、そのツールを探していたのですが、電子会議室など、スカイプに類したツールは今たくさん出回っていて、その情報に追いつくのが大変でした。というのも、こういった情報のほとんどが英語で書かれたものだからです。日本語で書かれたものもなくはないのですが、大きい企業が開発したシステムが多く、その分利用料金も高くなっています。

◇改めて日本のシステムが世界で孤立しつつあることを痛感することになったわけです。TOEFLの大学入試への導入だとか、国内高校へのIB導入などが話題になっていますが、世界に伍していくためには、日本人の英語力を上げるといった発想だけでは到底追いつかないと感じます。日本にある優れたコンテンツやサービスを、世界に向かって戦略的に発信するというムーブメントを起こす必要があります。GLOBAL 30などのプログラムに予算を使うのであれば、外国人留学生向けに国際教養を教えるよりもジャパノロジーを扱えばよいと思うのですが、現状では、そういうプログラムはなさそうです。

◇IB Japaneseを指導することの方が、国内の大学受験生向けに現代文を指導することよりも面白いと感じるようでは、日本の国語教育の先行きは暗いですね。受験制度や学校教育のせいばかりにしないで、自分も発信しなければと思います。