◇ 国際バカロレアの2013年度最終試験が近づいてきました。Diploma Programを進めている生徒さんは、これまでにも増して課題をこなすのに忙しい日々を過ごしているのでしょうか。私が担当しているIB Japanese Aの生徒たちも、そろそろ IOCやIOPを終え、最終試験に向けて準備を開始しつつあります。
◇今年は担当している受講生が多いので、スカイプではなく、他のプログラムを利用してオンラインでの一斉授業を行う予定です。ここしばらく、そのツールを探していたのですが、電子会議室など、スカイプに類したツールは今たくさん出回っていて、その情報に追いつくのが大変でした。というのも、こういった情報のほとんどが英語で書かれたものだからです。日本語で書かれたものもなくはないのですが、大きい企業が開発したシステムが多く、その分利用料金も高くなっています。
◇改めて日本のシステムが世界で孤立しつつあることを痛感することになったわけです。TOEFLの大学入試への導入だとか、国内高校へのIB導入などが話題になっていますが、世界に伍していくためには、日本人の英語力を上げるといった発想だけでは到底追いつかないと感じます。日本にある優れたコンテンツやサービスを、世界に向かって戦略的に発信するというムーブメントを起こす必要があります。GLOBAL 30などのプログラムに予算を使うのであれば、外国人留学生向けに国際教養を教えるよりもジャパノロジーを扱えばよいと思うのですが、現状では、そういうプログラムはなさそうです。
◇IB Japaneseを指導することの方が、国内の大学受験生向けに現代文を指導することよりも面白いと感じるようでは、日本の国語教育の先行きは暗いですね。受験制度や学校教育のせいばかりにしないで、自分も発信しなければと思います。