◇教育における「参加」ということの意味を考えているときに検索にかかってきた本。佐伯胖氏が翻訳していることも気になって、手にとってみた。
◇著者が用いている正統的周辺参加(Legitimate peripheral participation : LPP) とは、何とも分かりづらい概念であるが、中心的で安定的な価値に向かうのではなく、あらゆる可能性を秘めていて、多様な参加が有り得るという意味で「周辺」という用語を使用しているようである。
◇学習は「参加」であるということを主張しているという意味では、当初予想した内容であった。しかし、その「実践の共同体」が「教室」である必要がないという意味では、今自分が関わっている仕事に応用するにはラジカル過ぎると感じた。あくまでも現時点の私の「状況」での評価であり、もっと広い視野と長いスパンで考えれば、再読の必要に迫られる予感がするので、自分へのメモの意味でここに書いておく。