先日IB入試で筑波大学を受験した生徒の面接指導をする機会があり、提出書類の一つであるExtended Essay(以下EE) の概要、そしてその元となるEssayを読ませてもらいました。
一人は、生物学のクラスで学んだことを応用して、身近な食品に含まれる脂肪と健康との関係について考察し、もう一人は、日本のあるエンターテイメント小説の文学的な意義について考察していました。
驚いたのはその内容のレベルの高さです。Essayと名付けられていますが、形式面と内容の深さは大学生の卒業論文と比べても遜色ありません。字数も英語で4000語(日本語では8000字)以内と、十分な準備をしないと書き切れない長さです。
当然、書くための方法が指導されないと、このレベルの論文は書けるようになりません。IBの凄いところは、こういった論文指導のための詳細なガイドが用意されていることです。このガイドは、従来英語などでしか読むことはできなかったのですが、最近文科省の国際バカロレア普及の動きの中で、日本語翻訳版が出されました。
この翻訳版を読むことは、IBを受講している生徒や保護者、また日本の中高の現場にいる先生方にも大きなヒントをあたえてくれると思われます。幸い、IB教育に関心を持つ人のために公開されていますので、一度入手して見ておかれることをお勧めします。資料公開ページはこちら