昨日はアメリカに10年以上暮らしている高校生と小論文の授業を行いました。
問いは新聞記事とグラフを参考にして、2003年の調査と2008年の調査で、特に若者の間で結婚した方が良いと考えている人が増えているのはなぜかというもの。さらに、そういう状況にもかかわらず現実には結婚しない男女が増えているのはなぜか、と矛盾点についての設問が続きます。
アメリカに住んでいるということも関係あるのでしょうが、日本のバブル崩壊後の経済状況についてはかなりの解説が必要です。彼らが生まれたのはバブルが崩壊した後ですから、不況とか失われた20年とかいうことの実感はありません。
格差社会とかワーキングプアということも実感はないでしょう。経済的に割と恵まれている家庭で育っているためか、私から見ればおっとりしている生徒が多いのです。したがってあまり熱く説明してしまうと、自分が全共闘世代のようなトーンになっていたのではないかと後で反省します。
否定からではなく、ニュートラルな位置から考えることの大切さを逆に教わっている気がします。