「現代語訳 義経記」 高木卓訳

◇先日の連休に鞍馬寺に行き、無性に義経の本が読みたくなりました。弁慶との出会いにまつわるエピソードや、頼朝に追われる身となって平泉に下ることなど、ところどころしか記憶になく、しかもうろ覚えだったので、この際しっかり読んでおこうと思って現代語訳を購入しました。

◇アマゾンで届いた本は、予想以上の分厚さだったので、正直怯みましたが、読み始めたら、これが止まらない面白さ。久しぶりに本を読みながら道を歩きました。

◇もちろんこのストーリーは伝説であり、史実かどうか分からない部分が多いですが、冒険物語の傑作であることは間違いないでしょう。日本にこういう冒険物語があったのですね。ドン・キホーテやハックルベリーフィン、海底二万里といった、西洋文学では確固たる位置を占めている冒険物語が、日本にはないのでは・・・という先入観を持っていましたが、考えを改めます。日本文学はやはりすごい。

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